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考えをまとめるブログ
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まず最初になにを綴ろうかと思っていた矢先、そのニュースを知った。

北朝鮮の朝鮮中央通信は、北朝鮮が初の核実験を行ったと報じた。

事態は現在進行形であり、真否はまもなく明らかになるだろうし、
そのうち悪化なり解消なりしていくにちがいない。
件について、どうのこうの言ったところで仕方ない。
とはいえ、タイムリーなネタを扱うことこそブログのセオリー。

ということで、北朝鮮という国について考えてみる。
基本的に無知な僕は、wikipediaがバイブル。
以下、wikiまとめ。

朝鮮は、1910年から日本に支配される。
支配は1945年に終焉したが、
北緯38度線以南をアメリカに、
38度線以北をソ連に占領された。
その後、アメリカ軍政地域単独で韓国が、
これに対し、朝鮮民主主義人民共和国、北朝鮮が誕生。

しかし南北朝鮮の両国は、対立を深め、
遂に1950年の朝鮮戦争に至るが、やがて停戦。
現在は、朝鮮は現在も南北に分断されており、
分断された状態が50年以上続いている。

朝鮮戦争後、北朝鮮は、韓国に対し国力で優位性を保っていた。
しかし、1980年代ごろから経済政策の失敗から経済事情が悪化。
経済は衰退。同時に、国内は深刻な食糧不足。
各国の支援にもかかわらず、食料配給制度の崩壊から、
何百万もの人々が餓死する事態となった。
経済状況は、未だ1970年代の水準で停滞したまま。

1997年、建国当初からの指導者、金日成の死をうけ、
金正日ことキムジョンイル(以下ジョン)が最高指導者となる。

ジョンが抱えてる問題で、特に取り上げられるのは、

・核保有を巡る問題
・脱北者問題
・経済および食料の問題
・政治体制に関する問題

核保有に関してはもうあれがあれなのであれとして、
他の問題に目を遣ろう。

見て分かるとおり、核保有云々も含めて、
問題はすべて政治体制から派生したものだ。
世襲制の致命的な欠点を一身に体現するジョン。

ジョンは何故許されるのか。
ジョンは何故ぶん殴られないのか。
意外にも、北朝鮮には信教の自由が存在する。
しかしそれは見せかけで、実際は主体思想に支配されている。

主体思想の前提は、
「運命の主人は自分自身であり、運命の開拓する力も自身にある」
であるが、
「首領となる人物が必要で、絶対に服従せねばならない」
よって
「首領は頭であり、党は胴体であり、人民大衆は手足と同じである」
となる。

運命の主人なのに、僕らは手足でしかないのかよ。
などと手足は思わない。より効率的に理想へ向かうなら
頭は一つであるに越したことはない。それを理解しているから。
唯一の頭が悲惨なほど馬鹿で、ちょっと気持ち悪くても目を瞑る。
それどころか尊敬し、崇める。自分たちより上の存在だと信じている。
しかし、ついに現状に耐え切れなくなったころ、ようやく気付く。
運命の主人は、自分自身ではないと。
頭が食らう栄養は、はるか上のほうで消えてしまう。
胴体や他の手足が邪魔をして、頭への抗議も届かない。
彼方で心配そうに見つめる他人へも、悲鳴は届かない。
何故ならかれらは手足であり、主人ではないのだ。
それでも「運命の開拓する力も自身にある」を信じ、
見事に開拓してしまったのが脱北者だろう。
相当追い詰められていたのか、それとも元々強かったのか。
いづれにしろ、僕はかれらを尊敬する。

今、かれらは近所の他人に入り込み、
かつての自分たちを見ているだろう。 

尻に火がつき、懐から核を取り出すその姿を見て、
一体かれらはなにを思うだろう。
他人の視点を通した、
以前の顔、構える胴、ただぶら下がる手足。

かれらはジョンを許すだろうか。
あるいは殴りたいと思うだろうか。

 

4234.jpg

 

 

  つづく


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